芦生研究林:未来に残したい

芦生での実験計画に向けた予備調査で訪れたのち、家族を連れて改めて芦生に行きました。自然のなかで、野鳥の声や水のせせらぎに耳を傾けて楽しそうにする娘を見て、これまで守られてきた芦生の森を次の世代にも残したい!と改めて感じました。

芦生研究林:シカの過採食により露出した林床

数年ぶりに訪れた芦生の森。シカの過採食の影響が以前にもまして顕著になっていました。シカが増え過ぎるとあらゆるものを食べ尽くし、次世代を担う実生や若木が育たなくなります。この景色を目の当たりにして、生態学者として保全や再生への解決策を早急に見出さなければならないと強く思いました。

日本生態学会(名古屋大会)・宮地賞

占部城太郎会長(当時)、当日会場で受賞講演を行った石川さんと一緒に記念写真。今後も生態学を広く俯瞰できる研究者を目指し、どんな困難があろうとも自分のやるべき生態学をしっかりと見据え、真っ直ぐに取り組んでいきたいと決意を新たにしました。

日本生態学会(名古屋大会):受賞記念講演

2020年の生態学会はコロナウイルスの拡大で中止となりました。そんななか、執行部の先生方や事務局のみなさんのご尽力により受賞講演のみライブ配信されました。写真は、当日お世話になった方々です。

アメリカより:David Inouyeさんご一家と会食

セミナーをしていただいたあと、David Inouyeさんご一家を囲んで、研究室のメンバーらと京大近くの沖縄料理店でランチをしました。コロナウイルスが日本で急増する少し前だったこともあり、今思えば大人数で会食を行う最後のチャンスでした。


アメリカより:David Inouyeさんご一家と再会

メリーランド大学名誉教授のDavid Inouyeさん、フロリダ州立大学教授のBrian Inouyeさん、Nora Underwoodさんが来日。折角の機会なのでEcologyに掲載されているロッキー山脈の長期フェノロジー研究などについてセミナーをお願いしました。写真は、Davidさんが日本語でご挨拶されているところです。


Lie Zhiyangさんの誕生日ケーキ

Yangさんに用意した誕生日ケーキ写真を見ながら1年間を振り返ってみると、とても短かったように思います。私自身にとって初めての学生となりましたが、帰国直前には、学生ではまず掲載されることのないジャーナルに論文が出ました。お別れ会では沢山のメンバーで盛大に送り出しました。

留学生Lie Zhiyangさんの誕生日会

中国の華南植物園の学生(博士課程)、Yangさんが特別研究生として1年間滞在しました。日頃、Yangさんに関わって下さっている方にも声を掛け、Yangさんのお誕生日を祝いながら中国と日本の博士課程の違いなどについて議論しました。


ノースカロライナ大学(アメリカ)・リンカーン大学(ニュージーランド)より:Caroline Tuckerさん・William Godsoeさんを招聘

個体群生態学会での国際シンポジウムに際し、お越しいただきました。おばんざいを中心とした居酒屋さんでシンポジウムの打ち合わせも行いました。

トロント大学(カナダ)より:Marc Johnsonさん

都会における迅速な生物進化を研究されているMarc Johnsonさんとシンポジウムでご一緒し、その後、ご一家と一緒に大原三千院を観光しました。金箔入りの昆布茶で休憩です。お子さんもすでに自由研究を学術論文として出版されています。

京野菜の収穫

夏季には賀茂なす、冬季には九条ねぎなどの京野菜の収穫をします。大きく育った賀茂なすは、田楽や揚げ浸しにして美味しくいただきます。食を通じて季節の変化を感じます。

野鳥観察

年間を通じて、いろいろな野鳥の観察を楽しみます。山での探鳥も良いですが、身近な場所で鳥の姿に目をやる心の余裕ももちたいと思っています。

京大博物館でのレクチャー

一般の方を対象に、「森の未来は菌だけが知っている-森はどのように成立ち、変化していくのか-」についてお話をしました。この日は、高校生が多く来館する日だったようで、1階の半円形の座席では無く2階からも聞いて下さっていました。

Rick Karbanさんのセミナー

植物コミュニケーションや周期ゼミの研究をされているカリフォルニア大学のRick Karbanさんが滞在されていたのに合わせて理学研究科にてセミナーをお願いしました。

モンペリエ大学より:草木染めが完成

みなさん、藍染めにされる中、私はバラ染めをしました。山道さんも参加してくださり、研究の話もしながら楽しく染め上げることができました。

モンペリエ大学より:Sonia Kefiさんと草木染め

Soniaさんに加え、Tim Craigさんご夫妻と一緒に草木染めをしました。写真は染める布を選んでいるところ。絞り模様のつけ方を教わり、各自好きな模様をつけています。

モンペリエ大学より:Sonia Kefiさん

レジームシフトの研究で有名なSoniaさんですが、久しぶりの再会。代替安定状態のシンポジウムを企画し、基調講演をしていただきました。たくさんの方に来場していただき、有意義な時間となりました。

ニュージーランドより:Rich Leschenさん

博士課程時代の指導教官の1人で昆虫学者のRichさんと再会です。セミナーをホストし、Richさんに憧れる日本の研究者と交流する機会を用意。写真は、坐禅体験を終えて金尾さんと談笑しているところ。いつ叩かれるか…と、緊張していたそうです。

モンペリエ大学より:Alison Duncanさん御一行とブッフェ

久しぶりの再会に、楽しい時間となりました。旦那さんが染めた黄色いスカーフを肩に掛けて微笑むIsabelle Olivieriさんの姿が印象に残っています。この日が私にとってIsabelleさんと過ごした最後の日となってしまいました。

モンペリエ大学より:Alison Duncanさん御一行と草木染め

Alison Duncanさん達が、京都で開かれた国際ダニ学会に合わせて会い来てくれました。大原にて草木染めのイベントを開催。シンプルな単色もあれば斬新な混色も…。それぞれのカラーで仕上げました。

オランダ・ユトヒレト大学を訪問

Alexandre Joussetさんの研究室を訪問し、アムステルダム自由大学と同様に植物ー土壌フィードバックの研究について講演しました。多くの先生方に興味を持っていただき、和やかな雰囲気でした。

オランダ・アムステルダム自由大学を訪問

Toby Kiersさんの研究室を訪問し、研究科のセミナーにて植物―土壌フィードバックの野外実験の成果についてお話しました。たくさんの鋭い質問をいただき、今後の研究につながる貴重な時間となりました。

モンペリエ大学:実験成功!

Nicolas Mouquetさんと実験成功を喜んだ1枚。継続して行なっていた微生物を使った実験が帰国間際に成功!記念写真を撮ることになり、それまで着ていなかった白衣をわざわざ着て撮影しました。

モンペリエ大学:誕生日会の集合写真

招待した研究室メンバー。誕生日会として日本食パーティーを企画し、大成功。こんなにたくさんの人に集まってもらうことができ、本当に楽しい時間でした。

モンペリエ大学:誕生日会の食事

約30人分の日本食を中心に用意し、追加もどんどん作りましたが、配膳すると同時になくなりました。みんな日本食が好きなようです。それぞれ、ワインやサラミ、チーズなどを持ってきてくれたので、それらも一緒にいただきました。

モンペリエ大学:誕生日会の準備

この日は自分の誕生日。海外では、誕生日会は自分で主催することが多いです。朝から食材の買い出しに出掛け、準備をしました。フランスのマルシェやスーパーにて入手可能な日本食の材料を探しました。海老フライだけでもかなりの数です。

モンペリエ大学:休日の過ごし方

日本海側育ちなせいか、青空の広がる場所に憧れます。モンペリエは地中海性気候で日照時間も長いのが特徴です。街角のカフェで論文を読むのも捗るような気がします。また、パリやスペイン、モナコにも近く、休日に出掛けたことは日頃の研究を頑張る上での原動力となった思い出です。

モンペリエ大学:微生物をつかった実験

マイクロプレートの一つ一つのウェルで微生物を培養し、プレートリーダーで個体群密度を測ります。微生物を使うことで、こんなにも簡単に生態学のアイデアが検証できるということに感銘をうけました。自分の研究の幅を広げる経験となりました。

モンペリエ大学:タルティフレット・パーティー

世界中から人が集まる研究室、思い出の味も多様です。そんな中、フランス・サヴォア地方で厳しい寒さを乗り越えるための郷土料理タルティフレットについて知りました。食べてみたいと話していると、同僚が家に招いてご馳走してくれました。ジャガイモ、ベーコン、玉ねぎを炒め、ルプロションチーズを絡めて作ります。

モンペリエ大学:定期的に開催する持ち寄りパーティー

各自、好きな食べ物を持って集まるランチ会。手の込んだ料理だったり、買ってきたバゲットをそのままだったり、いろいろです。時にはガトーショコラが3人!なんてことも…。この日、1番人気だったのは妻が作ってくれたフランス風・和風・ヴィーガンの3種のラップサンドでした。

モンペリエ大学:進化学研究所のセミナー

在籍していたNicolas Mouquetさんの研究室にて、定例セミナーで研究紹介。内容は、ニュージーランド・オークランド大学(博士課程)時代に取り組んだ昆虫の群集生態学研究やフロリダ州立大で行った実験結果について。温かい聴衆に見守られながら、充実した時間となりました。

モンペリエ大学にて在外研究をしました

学振研究員の間に群集生態学の最先端に触れたい!と思い、南仏のモンペリエ大学にて5ヶ月滞在。海外生活はアメリカ・フロリダ州立大に勤務していた頃から約2年ぶり。自分自身の研究を見つめ直すまたとない機会になりました。写真は今でも鮮明に記憶している通勤途中のモニュメント。